各時代の大争闘

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神の都への行進

雲の車の両側には翼があって、その下には、生きた輪がある。そして車が上に進むにつれて、輪は「聖なるかな」と叫び、翼も、動きながら「聖なるかな」と叫ぶ。そして、付き従う天使たちは、「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、主なる全能の神」と叫ぶ。車が、新エルサレムに向かって進むにつれて、贖われた者たちは「ハレルヤ!」と叫ぶ。 GCJap 748.1

神の都に入る前に、救い主は、ご自分に従う者たちに、勝利の象徴を与え、王族のしるしを授けてくださる。輝く行列は、王なるイエスのまわりに四角形をつくる。イエスのお姿は、聖徒たちや天使たちよりも高く堂々としており、そのお顔からは、慈悲深い愛の輝きが、彼らの上にあふれ出ている。数えきれないほど多くの、贖われた者たちの視線は、すべてイエスの上に注がれ、「顔だちは、そこなわれて人と異なり、その姿は人の子と異なっていた」お方の栄光を、すべての目が眺める。勝利者の頭には、イエスご自身が右の手で、栄光の冠をかぶらせてくださる。すべての者のために、その人の「新しい名」と「主に聖なる者」という言葉が刻まれた冠がある(黙示録2章17節)。すべての者の手には、勝利者のしゅろの枝と輝く立琴とが授けられる。そして、指揮する天使たちが合図の音をかき鳴らすと、すべての者の手はたくみに立琴をかなで、すばらしい音楽の美しい調べがわき起こる。すべての者の心は、言葉に言いあらわすことのできない感激に心が震え、すべての声は、「わたしたちを愛し、その血によってわたしたちを罪から解放し、わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、世々限りなく栄光と権力とがあるように」と感謝の賛美をささげる(黙示録1章5、6節)。 GCJap 748.2

贖われた群衆の前には、聖都がある。イエスは、真珠の門を広く開けられる。そして、真理を守ってきた諸国の民がその中へ入る。そこに彼らは、神のパラダイス、すなわちアダムが罪を犯す前のふるさとを見る。その時、人間の耳が今まで聞いたどんな音楽よりも豊かな美しいあの声が、「あなたがたの戦いは終わった」「わたしの父に祝福された人たちよ、さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい」と言われる。 GCJap 749.1