各時代の大争闘
ジョン・ロビンソンの告別の辞
清教徒たちは、最初に英国国教会から分離しなければならなかった時、主の自由な民として、「彼らに知らされた、あるいは、これから知らされるすべての神の道を共に歩く」ことを、一致団結して厳粛に誓った。ここに、改革の真の精神、プロテスタント主義のきわめて重大な原則があった。清教徒たちが、オランダを去って新世界に移住したのは、この目的のためであった。彼らの牧師、ジョン・ロビンソンは、摂理によって彼らに同行できなかったが、亡命者たちへの告別説教において次のように言った。 GCJap 335.1
「兄弟たちよ、われわれは今、まもなく別れようとしている。わたしが再び、あなたがたの顔を見ることができるかどうかは、ただ神だけが知っておられる。しかし、主がそうお定めになっていようといまいと、わたしは、神と聖天使たちの前で、わたしがキリストに従ったように、あなたがたがわたしに近く従うように命じる。もし神が、ご自分の他の器を用いて、何かをあなたがたに示されるならば、わたしが教える真理を受けたように、喜んで信じてほしい。わたしは、主がみ言葉の中から、これからももっと真理と光を輝かせてくださると確信している」 GCJap 335.2
「わたしとしては、宗教的に行き詰まった改革教会の状態を、嘆かないではおられない。教会は現在、改革運動を起こした器たちから一歩も進んではいない。ルーテル教会員は、ルターが認識したこと以上に出ていない。……そして、カルバン派の人々は、神の偉大な人物ではあったがすべてを認識していたとは言えない人の残したことを、堅く守っている。これは、非常に悲しむべきことである。彼らは、その時代においては、燃え輝く光ではあったが、神の教えをすべて知りつくしたのではなかった。彼らは、もし今日生きていたならば、彼らが初めに受けた光と同様に、それ以上の光も喜んで受けることであろう」 GCJap 335.3
「すでに示され、またこれからも示されるすべての主の道を歩くことに同意した、教会の契約を覚えていてほしい。神のみ言葉から示される光と真理は、なんでも受け入れるという神とお互いとの約束と契約とを、覚えていてほしい。さらに、真理として受け入れる場合に注意してほしいことは、それを受け入れる前に、他の聖書の真理と比較してよく検討することである。なぜならば、非キリスト教的暗黒から最近出てきたばかりのキリスト教会に、一時に完全無欠の知識が輝き出ることはあり得ないからである」 GCJap 336.1