各時代の大争闘

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現代人の盲目

現代人の盲目は、言いあらわしようのないほど驚くべきものである。幾千の人々が神のみ言葉を、信じる価値がないものとして拒み、サタンの惑わしを非常な確信をもって受け入れる。懐疑主義者や嘲笑家たちは、預言者たちと使徒たちの信仰を強く主張する者の頑固さを攻撃する。そして、キリストと救いの計画について、また真理を拒む者の上に臨む刑罰について、聖書に厳粛に宣言されていることを、公然と嘲笑して気をまぎらわす。彼らは、神のご要求を認めてその律法の要求に従うような、狭く弱く迷信的な精神を大いに憐れんでいるかのような態度を取る。彼らは実際、あたかも死と契約をなし、陰府と協定を結んだかのように、すなわち、あたかも自分たちと神の刑罰との間に、通ることも突き抜けることもできない壁を打ち立ててしまったかのように、大いなる確信を示す。彼らの恐怖を引き起こすことができるものは何もない。彼らは、完全に誘惑者に屈服し、それと緊密に結合し、その精神をすっかり吹き込まれているので、誘惑者のわなを断ち切る力も気力もない。 GCJap 650.1

サタンは世界を惑わす最後の努力をなすために、長い間準備してきた。彼の働きの基礎は、エデンにおいてエバに与えた保証「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」という言葉に置かれている(創世記3章4、5節)。サタンは、心霊術の発展の中に、その惑わしの傑作のための道を少しずつ備えてきた。彼はまだ自分の陰謀を完成してはいない。 GCJap 650.2

それは最後の残りの時に達成されるのである。預言者はこう言っている。「また見ると、……かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった」(黙示録16章13、14節)。み言葉を信じる信仰によって、神の力に守られている者を除いて、全世界は、この惑わしの隊列の中にまきこまれる。人々は致命的な安心感へと急速に誘い込まれているので、神の怒りが降下して初めて目を覚ますのである。 GCJap 651.1

主なる神は言われる。「『わたしは公平を、測りなわとし、正義を、下げ振りとする。ひょうは偽りの避け所を滅ぼし、水は隠れ場を押し倒す』。その時あなたがたが死とたてた契約は取り消され、陰府と結んだ協定は行われない。みなぎりあふれる災の過ぎるとき、あなたがたはこれによって打ち倒される」(イザヤ書28章17、18節)。 GCJap 651.2