各時代の大争闘

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疑惑からの解放

疑惑から解放されることを心から願う者の取るべき道は、一つしかない。わからないことに反問してつぶやくのをやめて、すでに自分たちの上に輝いている光に注意を向けるならば、さらに大きな光に浴することができる。すでに明らかにされた義務をすべて行うがよい。そうすれば、現在疑問に思っていることも理解し、行うことができるようになる。 GCJap 610.4

サタンは、全く真理としか思えないような偽物を示すことによって、真理が要求する克己と犠牲を好まず、欺かれることをいとわない者たちを、欺くことができる。ところが、どんな犠牲を払っても真理を知りたいと心から願っている者を、たとえ一人といえどもサタンは自己の権力下に置くことはできない。キリストは、真理であり、「すべての人を照すまことの光があって、世にきた」と言われている光であられる(ヨハネ1章9節)。真理のみ霊が、人をすべての真理に導くためにつかわされたのである。そして、神のみ子の権威によって次のように宣言されている。「求めよ、そうすれば、与えられるであろう」「神のみこころを行おうと思う者であれば、だれでも、……この教が……わかるであろう」(マタイ7章7節、ヨハネ7章17節)。 GCJap 611.1

キリストに従う者たちは、サタンとサタンの部下たちが、彼らに対して何を企てているかをほとんど知っていない。しかし、天にいます神は、これらの策略を覆して、ご自分の深遠なご計画を完成される。神は、ご自分の民が火のような試練にあうことをお許しになるが、それは、彼らの苦しみを見て喜ばれるためではなくて、この試練を経ることが、彼らの最後の勝利のために必要であるからである。神はご自分の栄光のために、彼らを誘惑から守ることがおできにならない。というのは、彼らがどんな悪のそそのかしにも耐えられるようにすることこそ、試練の目的だからである。 GCJap 611.2

神の民が、心からへりくだり、悔い改めた心をもって、彼らの罪を告白して捨て去り、信仰によって神のお約束を求めるならば、どのような悪人も悪天使も、神のお働きを妨げたり、神のご臨在をさえぎったりすることはできない。すべての誘惑、すべての反対の勢力は、公然と来るものであろうと、隠れたものであろうと、必ず撃退することができる。 GCJap 611.3

「これは権勢によらず、能力によらず、わたしの霊によるのである」と「万軍の主は仰せられる」のである(ゼカリヤ書4章6節)。 GCJap 611.4