各時代の大争闘
オスマン帝国の没落
一八四〇年に、預言のもう一つの顕著な成就があって、広く一般の人々の興味を引き起こした。その二年前に、再臨を説く有力な牧師の一人、ジョサイア・リッチは、黙示録9章の解説を発行し、オスマン(オットマン)帝国の滅亡を預言した。彼の計算によるならば、同帝国は、「紀元一八四〇年八月中に」倒されるのであった。そして、その預言が成就するほんの数日前に、彼は次のように書いた。「最初の期間である一五〇年が、トルコの承認のもとに、デアコゼスが即位する前に正確に成就したとするならば、最初の期間終了とともに始まった三九一年一五日という期間は、一八四〇年八月一一日に終了する。その時に、コンスタンチノープルにあるオスマンの権力は失墜すると思われる。そしてこのことは、必ずそうなるものとわたしは信じる」 GCJap 385.1
定められたまさにその時に、トルコは、大使を通じて、ヨーロッパの同盟諸国の保護を受けることを承諾し、かくて自らをキリスト教諸国家の支配下に置いた。 GCJap 385.2
この事件は、預言を正確に成就するものであった。このことが人々に知れわたると、多数の者が、ミラーとその同労者たちが採用している預言解釈の原則の正確さを確信し、再臨運動が一段と促進されることになった。学識や地位のある人々がミラーに協力し、彼の見解の講演や著述に加わったので、一八四〇年から一八四四年まで、働きは急速に進展した。 GCJap 385.3