Search for: アダム

141 人類のあけぼの, p. 37.5 (Ellen Gould White)

アダムのむすこたちのカインとアベルは、性格が著しく異なっていた。アベルは、神に忠誠を尽くしていた。彼は、堕落した人類を扱われる神の処置に義と恵みを認め、感謝して贖罪の希望を受け入れた。し かし、カインは反逆の精神をいだき、アダムの罪のために、神が地と人類をのろわれたことに対してつぶやいた。彼は、サタンが堕落したのと同じ方向に自分の心がむかうままにして自己称揚にふけり、神の義と権威とを疑った。

142 人類のあけぼの, p. 38.1 (Ellen Gould White)

… にアダムが試みられたように、神の言葉を信じて、従うかどうかが試みられた。彼らは人間の救いのために講じられた方法を知り、神が定められた供え物の制度を理解した。彼らは、これらの供え物を捧げることによって、これらが象徴していた救い主への信仰を表明しなければならず、また、それとともに …

143 人類のあけぼの, p. 39.2 (Ellen Gould White)

… あらわれる。アダムの時代から現代まで、大争闘は神の律法に従うことに関してであった。神の戒めのどれかを無視していながら、神の恵みにあずかる権利を主張した人々が各時代にあった。しかし、聖書は、行いによって「信仰が全う」されることと、服従の行為がなければ、信仰は「死んだ」ものであること …

144 人類のあけぼの, p. 41.6 (Ellen Gould White)

… よりアダムによく似ていた。彼はりっぱな人物で、アベルの足跡に従った。しかし、彼は、生来の美点をカインよりも多く受け継いだのではなかった。アダムの創造について、「神は自分のかたちに人を創造された」と言われている(同1:27)。しかし、人間は堕落後、「自分にかたどり、自分のかたちのような男の子 …

145 人類のあけぼの, p. 42.1 (Ellen Gould White)

… のアダムの子孫によってあがめられていた。しかし、カインとその子孫は、主の明白な命令にもかかわらず、自分かってなときに働いたり休んだりして、神が休まれた日を重んじなかった。

146 人類のあけぼの, p. 42.4 (Ellen Gould White)

アダムは1000年近くも人々の間に生きて、罪の結果を目撃した。彼は、悪の潮流をせきとめようと忠実に努力した。彼は、主の道に従って、彼の子孫を教えるように命じられていた。それで彼は、神から受けた啓示を注意深く心にたくわえて、それを世代から世代へくり返し伝えた。彼は、楽園の清く …

147 人類のあけぼの, p. 42.5 (Ellen Gould White)

… たアダムは苦悩にうちのめされた。彼は、世がますます堕落するのを見た。そして、それが原因で世界は洪水によって滅ぼされるようになるのであった。そして、アダムは、創造主から受けた死の宣告を、最初はひどいもののように感じたが、1000年近くも罪の結果を見てきた後では、苦悩と悲嘆の …

148 人類のあけぼの, p. 43.4 (Ellen Gould White)

アダムは創造主から創造の歴史を学んだ。彼は、900年間の出来事を目撃した。そして、彼は、その知識を子孫に伝えた。洪水前の人々は、書物や記録などはもっていなかった。しかし、彼らは驚くべき体力と知力とを持っていたので記憶力は強かった。そして、教えられたことをよく理解して、それを自分の子孫にまちがいなく伝えることができた。そして、数百年にわたって、7代の人々が同時に生存していたので、共に意見を交換して、それぞれがすべての者の知識や経験によって、益を受ける機会に恵まれていた。

149 人類のあけぼの, p. 43.5 (Ellen Gould White)

… は、アダムから教えを受ける機会に恵まれていて、キリストと天使が主をおそれるものの教師であった。また、数百年の間、人間のなかにとどまっていた神の園は、真理に関する無言の証人であった。ケルビムに守護された楽園の入り口では、神の栄光があらわされ、ここに最初の礼拝者たちが集まっ …

150 人類のあけぼの, p. 43.6 (Ellen Gould White)

エデンが眼前に存在し、見張りの天使がその入り口を守っているうちは、懐疑論者もその存在を否定することはできなかった。創造の順序、楽園の目的、そして、園のなかにあって、人間の運命に深い関係のあった2本の樹木にまつわる出来事などは、疑う余地のない事実であった。アダムが彼らのうちにいた間は、神の存在とその至上権、神の律法の義務などは、容易に疑い得ない真理であった。

151 人類のあけぼの, p. 44.1 (Ellen Gould White)

… は、アダムの口から堕落の暗い物語や、約束に示された神の恵みの喜ばしい物語を教えられて、来たるべき贖い主によりたのんだ。しかし、エノクは、彼の長男の誕生後、さらに高い経験に達し、神とさらに密接な関係に入っていった。彼は神の子として、自分に与えられた義務と責任を、もっと深く自覚 …

152 人類のあけぼの, p. 46.1 (Ellen Gould White)

… は、アダムの罪の恐ろしい結果によって、失望に陥る恐れがあった。「苛酷なのろいが、人類にくだされ、われわれすべての者は死ぬべき運命を負わされているのだから、主を恐れ、その戒めを守っても何の役に立つだろう」と多くの人は叫ぶばかりであった。しかし、神がアダムに与え、セツがくり返し、エノク …

153 人類のあけぼの, p. 46.6 (Ellen Gould White)

… は、アダムの罪とカインの殺人の結果2重ののろいを受けていた。しかし、これは、自然の表面に大きな変化を与えなかった。衰退の兆候は明らかに認められはしたが、地は、なお神の摂理 の賜物に恵まれて、豊かで美しかった。山々にはりっぱな樹木が繁茂し、枝もたわわなぶどうのつるをからませて …

154 人類のあけぼの, p. 47.1 (Ellen Gould White)

… た。アダムが、生命を長らえさせる木に近づくことができたときからわずか数代しか経ていなかったので、人間の一生はなお、世紀を単位として数えられていた。非凡の能力をもって計画し、実行することができた長命のこうした人々が、もし、神の奉仕のために自分を捧げていたならば、彼らは地上 …

155 人類のあけぼの, p. 47.5 (Ellen Gould White)

… は、アダムに1人の妻を与えて、この事に関する神の定めを示された。しかし、堕落後、人々は自分たちの罪深い欲望を満たそうとした。そのために、犯罪と不幸が急激に増加した。結婚関係や所有権は尊重されなかった。他人の妻でも財産でも、ほしいと思えば力づくで奪って、その暴力行為を彼らは勝ち誇っ …

156 人類のあけぼの, p. 58.6 (Ellen Gould White)

… のアダムに対するあわれみやノアと結ばれた 恵み深い契約を感謝して記憶しようとはせず、かえって、アダムとエバをエデンから追放し、洪水によって世界を滅ぼした神の苛酷さに不平をならした。しかし、彼らは、神に向かって、専制的で苛酷であるとつぶやく一方、最も残酷な暴君の支配を受け入れ …

157 人類のあけぼの, p. 60.3 (Ellen Gould White)

… た。アダム、セツ、エノク、メトセラ、ノア、セムなどが次々に立ち上がり、神のみこころの尊い啓示を代々保ったのであった。テラの子が、この神聖な信任にあずかる者になったのである。偶像礼拝は、あらゆる面から彼を誘惑したが、彼は負けなかった。アブラハムは、信仰のない人々のなかで、信仰あつく、神 …

158 人類のあけぼの, p. 76.3 (Ellen Gould White)

… は、アダムに臨んだものよりははるかにきびしいものであった。アダムに課せられた禁令に従うことには苦痛はなかった。しかし、アブラハムに与えられた命令は、最も苦しい犠牲を要求した。全天は驚嘆と賞賛をもって、アブラハムの断固とした服従を見守った。全天は彼の忠誠に賛嘆の声をあげ …

159 人類のあけぼの, p. 91.7 (Ellen Gould White)

… 。しかしアダムとエバの罪が天と地とを隔ててしまったので、人間は創造主と交わることができなくなった。ところがこの世界は、孤立した絶望のうちに放任されたのではなかった。はしごは、交わりの仲介者として任命されたイエスを代表していた。もし、彼がご自分のいさおしによって、罪がもたらし …

160 人類のあけぼの, p. 169.3 (Ellen Gould White)

… た。アダムの子孫は、彼らに、再び機会を与えられた忍耐深い神の恵みを忘れ、自分たちの反逆が、天の王にどのような驚くべき大いなる犠牲を払わせたかを考えもせずに誘惑者に耳をかし、サタンの破壊力から自分たちを救うことのできる唯一のお方に対してつぶやいた。