Search for: アダム
121 人類のあけぼの, p. 31.1 (Ellen Gould White)
… をアダムと等しいものに造られた。もし彼らが神に従って、その偉大な戒めに調和していたならば、彼らは、互いに調和しあってきたはずであった。しかし、罪が調和を破った。だから、一方が他方に従属することによって彼らの一致と調和が保たれるようになった。エバは最初に罪を犯した。彼女は、神 …
122 人類のあけぼの, p. 31.3 (Ellen Gould White)
主は、アダムに宣言された。「あなたが妻の言葉を聞いて、食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る」(同3:17~19)。
123 人類のあけぼの, p. 31.5 (Ellen Gould White)
自然全体は、罪ののろいのもとにあって、神に対する反逆の性質と結果を人間にあかしすることになった。神は人間を創造なさったときに、彼を地とすべての生き物の統治者にされた。アダムが、天の神に忠誠をつくしていたかぎり、自然全体は彼に従っていた。ところが、彼が神の律法にそむいたとき、下等の動物は、彼の統治にそむいた。こうして、主は、その大きな慈悲をもって、神の律法の神聖さを人間に示し、彼ら自身の体験によって、ささいなことにおいても、律法の無視がどんなに危険であるかを悟るようにされた。
124 人類のあけぼの, p. 31.8 (Ellen Gould White)
… は、アダムとエバが、不従順のために、神の怒りを招くことを意図していた。そして、彼らが赦しを得ることができなければ、彼らは、いのちの木の実を食べて罪と悲惨に満ちた生活を永続することを、サタンは望んでいた。だが、人間の堕落後、直ちに聖天使がいのちの木を守る任命を受けた。この天使たち …
125 人類のあけぼの, p. 32.1 (Ellen Gould White)
… によって、アダムにきびしい試練をお与えにならなかった。そして、禁令が軽かったこと自体が、罪を非常に大きいものにした。もし、アダムが最も小さい試練に耐えることができなければ、もっと大きな責任を負わせられたときに、さらに大きな試練に耐えることはできなかったであろう。
126 人類のあけぼの, p. 32.2 (Ellen Gould White)
もし、アダムに何か大きな試練が課せられたならば、悪に傾いている者は、「これは、ちょっとしたことだ。神は、小さいことは厳密に言われない」と言って、言いわけをしたことであろう。そして、ささいなことと思われることの違反がつづき、人々の間で非難されることもないであろう。しかし、主は、どんなに小さい罪でも憎まれることを明らかにされた。
127 人類のあけぼの, p. 32.4 (Ellen Gould White)
… なぜアダムは、罪の刑罰を受けたのであろうか。われわれの祖先の罪は、この世に罪と悲しみをもたらした。もし、神の恵みと憐れみがなかったならば、人類は全くの絶望状態に投げこまれたことであろう。だれも自分をあざむいてはならない。「罪の支払う報酬は死である」(ローマ6:23)。人類の祖先に …
128 人類のあけぼの, p. 32.5 (Ellen Gould White)
アダムとエバは、罪を犯してからエデンに住むことができなくなった。彼らは、罪のなかったときの喜びに満ちた住居にとどまっていたいと熱心に願った。彼らは、その幸福な住居に住む権利をすべて失ったことを認めたが、今後は、必ず神に服従することを誓った。しかし、彼らの性質は、罪のために堕落し、悪に抵抗する力が弱まり、サタンが容易に彼らに近づく道を開いたことを彼らは知らされた。彼らは、罪のないときに誘惑に負けた。であるから、今、罪を知った状態においては、忠実に従う力が弱まったのである。
129 人類のあけぼの, p. 32.7 (Ellen Gould White)
アダムとエバは、花がしぼみ、葉が落ちるという死の最初の徴候を見て、今日、人々が死者のために嘆く以上の悲しさを味わった。か弱い優美な草花が枯れるのは確かに悲しいことであった。しかし、立派な樹木が葉を散らすときに、生きているものは、みな、死ぬ運命にあるという厳粛な事実を、はっきりと人の心に思わせるのであった。
130 人類のあけぼの, p. 33.1 (Ellen Gould White)
… た。アダムとその子らは、ここに来て神を礼拝した。かつて、神の律法を犯したためにエデンから追放された彼らは、ここで神の律法に従う誓いを新たにした。悪のうしおが全地にみなぎり、人々の悪行の結果、世界が洪水によって滅ぼされることになったときに、エデンの園を造られたみ手は、それを …
131 人類のあけぼの, p. 33.6 (Ellen Gould White)
神は、キリストによってご自分をあらわし、「世をご自分に和解させ」ようとなさった(Ⅱコリント5:19)。人間は罪を犯して堕落したために、自分の力では、清く恵み深いご性質の神と調和することができなくなった。しかし、キリストは、律法の罪の宣告から人間を贖ったあとで、上からの力を人間に与えて、人間の努力とそれを結合させることがおできになるのであっ た。こうして神に対する悔い改めとキリストを信じる信仰によって、アダムの堕落した子らは、もう一度「神の子」(Ⅰヨハネ3:2)となることができるのであった。
132 人類のあけぼの, p. 34.6 (Ellen Gould White)
… :15)。アダムとエバが聞いているところで語られたこの宣告は、彼らにとっては、約束であった。そこには、人間とサタンとの戦いが予告されていたが、この大敵の力がついに砕かれることが宣告されていた。アダムとエバは、正しい審判者の前に罪人として立ち、犯した罪の宣告を待っていた。しかし …
133 人類のあけぼの, p. 35.2 (Ellen Gould White)
天使たちは、われわれの祖先に、人間の救いのために考え出された計画をさらにくわしく教えた。アダムとエバは、大きな罪を犯したにもかかわらず、サタンのなすがままに放任されてはいないという保証が与えられた。神のみ子が、彼らの罪を贖うために、ご自身のいのちを提供されたのである。彼らに恵みの期間が与えられ、悔い改めとキリストを信じる信仰とによって、彼らはふたたび神の子となることができるのであった。
134 人類のあけぼの, p. 35.3 (Ellen Gould White)
アダムとエバの罪が要求した犠牲は、神の律法の神聖な性質を、彼らに明らかに示した。そして、彼らは、これまで感じたこともないほどに、罪のとがと罪の悲惨な結果とを知った。彼らは、後悔と苦悶のうちに、その刑罰が彼の上に負わせられないように嘆願した。彼の愛こそ彼らのすべての喜びの源であった。むしろ、その罰か彼らと彼らの子孫の上にくだることを願った。
135 人類のあけぼの, p. 35.4 (Ellen Gould White)
彼らは、主の律法が地上と同じく天上においても神の政府の基礎であるから、律法を犯したことに対しては、天使のいのちでさえ、犠牲として受け入れることはできないことを聞かされた。人間の堕落した状態に適合させるために、その戒めの1つでも、除いたり変更したりすることはできなかった。しかし、人間を創造なさった神のみ子は、人間を贖うことがおできになるのであった。アダムの罪が不幸と死をもたらしたように、キリストの犠牲は、命と不死をもたらすのであった。
136 人類のあけぼの, p. 35.5 (Ellen Gould White)
… 、初めアダムに与えられた地の統治権を彼から奪った。しかし、キリストはご自分の犠牲によって、罪の罰を払い、人間を贖うばかりでなくて、人間が失った統治権をも回復してくださるのであった。第一のアダムによって失われたものはぜんぶ、第二のアダムによって回復されるのである。預言者は …
137 人類のあけぼの, p. 36.1 (Ellen Gould White)
罪を犯す前のアダムは、創造主との隔てのない交わりを楽しんでいた。しかし、罪が神と人間との間を隔ててしまった。そして、キリストの贖いだけが、この深淵に橋をかけ、天から地に祝福と救いがもたらされることを可能にした。人間は、創造主に直接近づくことはできなかったが、神は、キリストと天使たちによって人間と交わられるのであった。
138 人類のあけぼの, p. 36.2 (Ellen Gould White)
… がアダムに示された。キリストの犠牲は全世界を救う価値が十分あるにもかかわらず、多くの者は罪の生活を選んで、悔い改めず、従わないことを彼は示された。犯罪は、時代が進むにつれて増加し、罪ののろいは、人類と獣類の上に、ますます重くのしかかる。人間の寿命は、人間自身の罪の生活のため …
139 人類のあけぼの, p. 36.3 (Ellen Gould White)
… た。アダムにとって、最初の犠牲を捧げることは、非常に心の痛む儀式であった。彼は、神だけが与えることのできる生命を奪うために、手を振り上げなければならなかった。彼が死を見たのはこれが最初であった。もし彼か神に服従していたならば、人間も獣も死ぬことはなかったことを悟った。彼が …
140 人類のあけぼの, p. 37.1 (Ellen Gould White)
… は、アダムとエバを誘惑して勝利したときに、この世界を手中に収めたと思った。「なぜなら、彼らは、わたしを支配者に選んだからだ」と彼は言った。彼は、罪人に赦しが与えられることは不可能であるから、堕落した人類は、当然自分の支配下におかれ、この世界は自分のものだと公言した。しかし、神は、最愛 …