Search for: アダム
101 人類のあけぼの, p. 20.4 (Ellen Gould White)
… が、アダムに伴侶をお与えになった、神は、「彼にふさわしい助け手」すなわち、彼にちょうど合った助け手、彼の伴侶となるにふさわしく、彼と1つになって、愛し、同情することができる者をお与えになった。エバは、アダムのわきから取られたあばら骨によって創造された。このことは、彼女がかしらになっ …
102 人類のあけぼの, p. 20.5 (Ellen Gould White)
神は、最初の結婚をとり結ばれた。だから、結婚式の制定者は、宇宙の創造主である。「結婚を重んずべきである」(ヘブル13:4)。それは、神が人間にお与えになった最初の賜物の1つであった。また、それは、堕落後、アダムが楽園の門から持って出た2つの制度の中の1つである。婚姻関係に関する神の原則をわきまえ、それに従うときに、結婚は祝福である。それは、人類の純潔と幸福を守り、人間の社会的必要を満たし、肉体的、知的、道徳的性質を高める。
103 人類のあけぼの, p. 20.6 (Ellen Gould White)
… は、アダムとエバの仕事であった。そこにはあらゆる色彩のかおり高い花が咲きみだれていた。園の中央には、いのちの木があって、その美観は、他のすべての木にまさっていた。木の実は、金や銀のりんごのように見え、生命を永続させる能力があった。
104 人類のあけぼの, p. 21.1 (Ellen Gould White)
創造は、ついに完成した。「こうして天と地と、その万象とが完成した」「神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった」(創世記2:1、1:31)。エデンは、地の上で栄えた。アダムとエバは自由にいのちの木のところに行くことができた。この美しい世界のどこを見ても、罪の汚れや死の陰はなかった。「明けの星は相共に歌い、神の子たちはみな喜び呼ばわった」(ヨブ38:7)。
105 人類のあけぼの, p. 21.4 (Ellen Gould White)
神は、エデンにおいて、第7日を祝福して、創造のみわざの記念となさった。安息日は、全人類の父であり、代表であるアダムにゆだねられた。その遵守は、地に住むすべてのものが、神を創造主とし、自分たちの正当な統治者として認めたことをあらわし、自分たちが神のみ手のわざであり、その権威に従うことを快く認める行為ともならなければならなかった。こうして、この制度は全く記念のために、全人類に与えられたのである。そこには、あいまいな点はなく、ある特定の民だけにかぎられることもなかった。
106 人類のあけぼの, p. 22.1 (Ellen Gould White)
… 。また、アダムの手が禁果にふれないように、彼の手をおさえることもおできになった。しかし、それでは、人間は道徳的自由意志の持ち主ではなくて、単なる機械人形になってしまう。選択の自由がないと、彼の服従は自発的なものではなくて、強制されたものとなる。品性が啓発されることもあり得なかっ …
107 人類のあけぼの, p. 22.3 (Ellen Gould White)
… は、アダムを園の中におかれた。これが、彼の住居であった。青空が屋根であり、美しい花と緑の草のじゅうたんを敷いた地が床であった。葉の繁った大木の枝が、天蓋であった。壁は、偉大な芸術家であられる神の作品によって、最も豪華に飾られていた。清い家族の環境は、すべての時代に教訓を教えて …
108 人類のあけぼの, p. 22.4 (Ellen Gould White)
… のアダムに与えられた嗣業と比較すれば、いったいどれほどのものであろうか。しかし、アダムは怠惰でなかった。人間の幸福をもたらすものが何であるかを知っておられた創造主は、アダムに仕事をあてがわれた。働く男女だけが、生活の真の喜びを発見する。天使たちは熱心に働いている。彼らは …
109 人類のあけぼの, p. 22.5 (Ellen Gould White)
アダムとエバは、神に忠実であるかぎり、全地を支 配することになっていた。彼らは何の制約も受けずに、すべての生き物を支配することができた、獅子と小羊は彼らのまわりで平和にたわむれ、いっしょに彼らの足もとに横たわった。楽しそうな小鳥たちが、恐れもせず彼らのまわりを飛びまわり、その喜ばしい歌が創造主を賛美すると、アダムとエバは、その声に合わせて共に父とみ子に感謝した。
110 人類のあけぼの, p. 23.1 (Ellen Gould White)
… だ。アダムは、あらゆる牛物、水中に遊ぶい大な海魚から、日光の中にいる小さな昆虫にいたるまで熟知していた。彼は、おのおのに名を与え、すべてのものの習癖や性質によく通じていた、もろもろの天の神の栄光、整然と運行する無数の世界、雲のつり合い、光と音、昼夜の神秘などのすべては、われわれ …
111 人類のあけぼの, p. 27.1 (Ellen Gould White)
われわれの祖先は、彼らを脅かす危険について、何の警告も与えられずにいたのではなかった。天からの使者は、サタンの堕落や、彼が人類を滅ぼそうと計画していることを彼らに示し、悪の王がくつがえそうと試みている神の政府の性質をさらに十分に説明した。サタンとその軍勢が堕落したのは、神の正しい律法に、彼らが従わなかったからである。秩序と公平は、律法だけによって保たれるのであるから、アダムとエバが律法を尊ぶことは、どんなにたいせつであったことだろう。
112 人類のあけぼの, p. 28.3 (Ellen Gould White)
… で、アダムの時代から現在にいたるまでサタンは働き続け、大成功を収めている。彼は、人を誘惑して、神の愛に頼らず、神の知恵を疑わせるのである。彼は、不信心な好奇心を刺激し、神の知恵や力の秘密を探ろうとする際限のないせんさく心をかきたてようと常に努力している。多くの者は、神がみこころ …
113 人類のあけぼの, p. 29.3 (Ellen Gould White)
… がアダムの顔にあらわれた。彼は、驚きおびえたように見えた。エバの話を聞いて、これはわれわれが警告を受けていた敵にちがいないと彼は答えた。また彼は、エバは神の宣告によって死ななければならないと言った。彼女はそれに答えて、死ぬことはないと言ったへびの言葉をくりかえして、彼に …
114 人類のあけぼの, p. 29.4 (Ellen Gould White)
… う。アダムは、神と天使たちとの交わりを楽しんでいた。彼は、創造主の栄光を見たのであった。もし、人類が神に忠実であったならば、彼らにはどのような輝かしい運命が開かれるかを彼は知っていた。しかし、彼は、他のあらゆるもの以上に尊いものと思っていた賜物を失うことを恐れて、こうしたすべて …
115 人類のあけぼの, p. 30.1 (Ellen Gould White)
アダムは、罪を犯した後で、まず第一に、自分がこれまでより高い存在状態にはいったような気がした。しかし、間もなく、罪の意識は彼の心を恐怖で満たした。これまでなごやかで一様だった気温が、罪を犯した2人にはだ寒く感じられた。これまで彼らの心に宿っていた愛と平和はなくなり、その代わりに罪の意識と未来への恐怖と魂の空虚さとを感じた。彼らを取りまいていた光の衣は消えてしまった。それで、彼らは、その代わりに衣服をつくろうとした。彼らは、何も着ないで、神と天使たちに会うことはできなかった。
116 人類のあけぼの, p. 30.2 (Ellen Gould White)
彼らは、今、自分たちの罪の正体を知り始めた。アダムは、自分のそばを離れて、へびに欺かれたエバの愚かさを非難した。しかし、彼らは2人とも安易な考えを抱いて、これまでこれほど多くのご自分の愛の証拠をお与えになった神は、この1つの罪を赦し、彼らが当然受けるものと思った恐ろしい刑罰にあわなくてもすむようにしてくださるだろうと思った。
117 人類のあけぼの, p. 30.3 (Ellen Gould White)
サタンは、自分の成功を喜んだ。彼は女を誘惑して、神の愛に不信を抱かせ、神の知恵を疑わせ、神の律法を犯させ、そして、彼女によって、アダムをも打ち負かしたのである。
118 人類のあけぼの, p. 30.4 (Ellen Gould White)
… は、アダムとエバに彼らの罪の結果を知らせようとしておられた。神が園に来られた。彼らが罪なく清いときであれば、喜んで創造主の近づいて来られるのを歓迎するのであったが、いまは、恐れて逃げ、園の奥深いところに隠れようとした。しかし、「主なる神は人に呼びかけて言われた、『あなたはどこ …
119 人類のあけぼの, p. 30.5 (Ellen Gould White)
アダムは、自分の罪を否定し、言いわけをすることもできなかった。彼は、悔い改めの精神をあらわす代わりに、彼の妻を非難し、ひいては、神ご自身の責任にした。「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」(同3:12)。エバを愛するがために、神に喜ばれることも、楽園の彼の家も歓喜に満ちた永遠の命をも捨てた彼が、罪を犯した今は、罪の責任を妻ばかりでなく、創造主ご自身にまで負わせようとした。罪の力は、これほどに恐ろしいのである。
120 人類のあけぼの, p. 30.6 (Ellen Gould White)
… もアダムと同じく、彼らの堕落の責任を神のせいにした。自己を義とする精神は、偽りの父から始まった。この精神は、われわれの祖先がサタンの力に屈服すると直ちにあらわれた。そして、それ以来、アダムのすべてのむすこ、娘はこの精神をあらわしてきた。謙遜に自分の罪を告白するかわりに、彼ら …