キリストの実物教訓

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知能

神は、わたしたちが知能を啓発することを求めておられる。神は、神の僕たちが、世の人々よりすぐれた知性と識別力とを持つことを望んでおられる。また、彼らが、不注意と怠惰のために、有能で機敏な働き人になろうとしないことを悲しまれる。主は、心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主を愛するようにお命じになる。これは、わたしたちの全能力をあげて、創造主を知って愛するようになるために、知能を力の限り発達させる責任が、わたしたちに負わされたことを言っている。 COL 1315.7

知能は、聖霊の支配下におかれて、啓発されれば啓発されるほど、それは神のために力ある働きをすることができる。たとえ教育はなくても、神に献身して、他を祝福したいと望んでいる人は、神のご用のために主に用いられることができるもので、現にそのような人もある。しかし、十分な教育を受けた人が、同じ献身的精神をもったとすれば、キリストのために更に広範囲の働きをすることができる。彼らは、有利な地位に立っているからである。 COL 1315.8

修得した知識を他に分け与えるために、できる限りの教育を受けるように、神はわたしたちに望んでおられる。人がどこでどのような働きに召され、神に代わって語るようになるかは、だれにもわからないのである。人が将来どのようになるかを知っているのは、ただ、わたしたちの天の父だけである。わたしたちの 弱い信仰では認めることのできない可能性が、わたしたちの前途にはある。そこで、わたしたちは、よく知性をみがいていて、必要ならば、この地上の最高の権威者の前に立って、み言葉の真理を明らかにし、神のみ名の栄光を輝かすようにしなければならない。神のために働くために、知的な準備をする機会は、1つでも見のがしてはならない。 COL 1315.9

教育を受けなければならない青年は、確固たる決意をもって教育を受けるよう努力しなければならない。道が開かれるのを待たないで、自ら進んで開拓しなければならない。あらゆる機会を活用し、経済にも気をつけ、食欲や快楽のために、金銭を費やしてはならない。神が召された召しにかなった、有用で有能な人物になるように決心しなさい。何をするにしても、徹底的で忠実でなければならない。知能を強める機会は与えられるごとに活用しなければならない。書物の研究と同時に、有用な実業にも従事して、忠実に努力し、目をさまし、祈りつつ上からの知恵を得るように努力しなければならない。これが、青年に、円満な教育を与える。こうして、品性が向上し、他の人々によい感化を及ぼし、彼らを義と聖の道へと導くことができるようになるのである。 COL 1316.1

わたしたちに与えられた機会と特権に目覚めさえすれば、自学自習によって、はるかに大きな成果を見ることであろう。真の教育ということは、大学の教育以上のものを意味している。科学の研究も無視してはならないものではあるが、神と生きた交わりを保つことによって、はるかに高等の教育を受けることができる。学生は、聖書を手にして、大教師イエスとの交わりに入らなければならない。そして、み言葉の探究中に出てくる困難な問題を解決することができる知能を、訓練し養成しておかなければならない。 COL 1316.2

同胞を祝福するために、知識をうえかわくように求める者は、自分自身が神の祝福にあずかる。彼らの知能は、聖書の研究によって、活発な働きをするように刺激を受ける。彼らの諸機能はますます発達して、知能も強くなり力を増してくる。 COL 1316.3

神のために働きたいと望んでいる者は、だれでも、自己を訓練することが必要である。雄弁などのすぐれたタラントよりも、自己を訓練することの方が、偉大なことをなしとげるのである。普通の知能の人でもよく訓練を受けた人は、最高の教育と最大のタラントに恵まれながら、自制心に欠けている人よりも、多くのことをなしとげることができる。 COL 1316.4