キリストとキリストの天使たちサタンとサタンの天使たちとの間の大闘争

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第37章 — 聖人たちの救出

神様は自分の民を真夜中に救い出す事にした。 周りで悪い人たちが彼らをバカにしていると、突然、太陽はギラギラ光りながら出て、そして月は止まった。 悪い人たちは唖然とこの光景を眺めた。 次々にしるしや不思議な出来事が起こって、あらゆるものが自然のなりゆきから覆されたようだった。 聖人たちはこれらの救出のしるしを厳粛な喜びで眺めた。 GCJ 126.2

小川が流れなくなった。 重そうな暗い雲々が現れて、ぶつかり合った。 し かし、ひとつだけ澄みきって安定したところから栄光が差していた。 そこから大水のとどろきのように聞こえる神様の声が出て、天地を揺るがした。 そして大地震が起こった。 墓が揺れ開かれたので第三の天使のメッセージを信じ、安息日を守っていた人たちは、神様が自分の戒めを守ってきた人たちと結ぼうとしていた平和の契約を聞くために栄光を受けたまま、ちりの寝床から出て来た。 GCJ 126.3

空は開いたり閉まったり動揺していた。 山々は風になびく草のように震え、あちこちにごつごつした岩を吐き出した。 海はまるで煮えたぎる鍋のように陸に岩を吹き出した。 神様がイエスのやって来る日にちと時刻を告げ、自分の民に永遠の契約を伝えた時に一句を言って、その言葉が地球の至る所を駆け巡っている間、ちょっと間をとった。 神様のイスラエルはじっと上を見つめながら立って、エホバの口から出て地球を駆け巡る大きな雷のような言葉を聞いていた。 これは大変荘厳なものだった。 告げられる一句一句が終わる度に聖人たちは、「栄光! ハレルヤ!」と叫んだ。 彼らの表情が神様の栄光で明るくなり、顔は、モーセがシナイ山から下りた時の顔と同じように輝いていた。 あまりの栄光で悪い人たちは見ていられなかった。 そして安息日を守ることで神様に栄光を帰した人たちに終わりのない、永遠の祝福が下った時、獣と獣の像に対して力強い勝ちどきが上がった。 GCJ 127.1

それからヨベルが始まり、土地は休める事になる。 敬虔な奴隷が勝ち誇って勝利を得、縛られていた鎖を払い落とすのを私は見た。 でも、その奴隷の悪い主人はどうしたら良いのか分からず、参ってしまった。 なぜなら、悪い人たちは神様の言う事を理解できなかったからである。 そしてすぐ、あの大きな白い雲が現れ、そこに「人の子」が座っていた。 GCJ 127.2

遠く現れた時にこの雲がとても小さく見えた。 あの天使が、「これは人の子のしるしだ」と言った。 その雲が地球に近付くと私たちは、勝利を得るために乗っているイエスの素晴らしい威厳と栄光が見えてきた。 頭にキラキラ輝く冠をかぶっていた聖なる天使たちがイエスに付き添っていた。 その光景の素晴らしさは言葉では言い表せない。 比類のない栄光で威厳のある生きた雲が更に近付いて来るとイエスの立派な姿がはっきりと見えてきた。 いばらの冠をかぶらないで、その聖なる額は栄光の冠で飾られていた。 イ エスの服と太ももに、「王の王、主の主」という名前が書かれていた。 イエスの目は炎のようで、足は精錬されたしんちゅうのように見え、そして声は多くの楽器のように聞こえた。 イエスの表情は真昼の太陽のように輝いていた。 地球はイエスの前で震え、「天は巻物が巻かれるように消えていき、すべての山と島とはその場所から移されてしまった。 地の王たち、高官、千卒長、富める者、勇者、奴隷、自由人らはみな、洞穴や山の岩かげに身を隠した。 そして、山と岩とに向かって言った、『さぁ、我々を覆って、御座にいますかたの御顔と小羊の怒りとから、かくまってくれ。 御怒りの大いなる日が、既にきたのだ。 誰が、その前に立つ事ができようか』」。 GCJ 127.3

ちょっと前に神様の忠実な子供たちを地球から消そうとした人たちは、神様の栄光が彼らを覆う事を目撃しなければならなかった。 彼らの栄光を受けた姿を。 恐ろしい光景の中で聖人たちが、「見よ、これは我々の神である。 私たちは彼を待ち望んだ。 彼は私たちを救われる」と喜んで言う声を、彼らを消そうとした人たちは聞いていた。 神様の息子が眠っている聖人たちを呼び起こすと地球は大きく揺れた。 彼らはその呼び掛けに応じ、素晴らしい不死をまとったまま出て来て、そして死と墓に対して、「勝利だ! 勝ったぞ!」と叫んだ。 「死よ、おまえのとげはどこにあるのか。 墓よ、おまえの勝利は、どこにあるのか。」 その時、生きている聖人たちとよみがえった聖人たちは声を合わせて長い勝ちどきを上げた。 病気で墓に下った体は永遠の元気と健康を受けて出てきた。 そして生きている聖人たちは瞬く間に、一瞬にして変えられ、よみがえった聖人たちと共に上の方に引き上げられた。 こうして一緒に空中で彼らの主に会う。 あぁ、これは何と素晴らしい顔合わせになるだろう! 死で離れ離れになってしまった友達が再会して、もう二度と離れる事はない。 GCJ 128.1

雲車の両側に翼があって、その下に生きている車輪があった。 雲車が上の方に走りながらその車輪は、「聖なる!」と大声で言い、翼は動く度に、「聖なる!」と大声で言った。 それに雲の周りにいる付き添いの天使たちも、「聖なる! 聖なる! 聖なる! 全能の主、神様よ!」と大声で言った。 雲の中にいる聖人たちも、「栄光! ハレルヤ!」と大声で言った。 このようにして雲車は上の聖なる都の方に走り続けた。 聖なる都に入る前に聖人たちは、イエスを中心にした正方形を作って、立った。 イエスは聖人たちと天 使たちより頭と肩とだけ背が高かった。 その正方形にいる者は皆、イエスの威厳のある姿と立派な表情を見ることができた。 GCJ 128.2

列王記下2:11、イザヤ25:9、コリント第一15:51-55、テサロニケ第一4:13-17、黙示録1:13-16、6:14-17、19:16を参照