キリストとキリストの天使たちサタンとサタンの天使たちとの間の大闘争

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第1章 — サタンの堕落

サタンは、天国でイエス・キリストに次いで位の高い天使だった事を、主は私に見せてくれた。 他の天使と同様に彼の表情は穏やかで、幸福を表していた。 額は幅広く、高く、優れた知恵を示していた。 その体形は完璧だった。 そして高貴な威厳のある振るまいをしていた。 神様が自分の息子に、「人間を我々のかたちに創ろう」と言った時、サタンがイエスを妬んでいた事を私は見た。 サタンは、神様が人間を創る過程で自分の意見を聞いてもらいたかった。 心はうらやみ、妬み、憎しみで満ちてしまった。 サタンは天国で神様に次いで高い位に上がり、一番高い名誉を手に入れたかった。 その時まで全天は神様の支配に対して秩序正しく、和を保ち、完全に従順であった。 GCJ 8.1

神様の規律に反抗して、神様の心にかなわない事をするのは一番大きな罪だった。 全天は大騒ぎのようだった。 天使たちは指揮官の天使の下で各 部隊に配列された。 皆がざわめいていた。 それとなくサタンは神様の統治に反抗して、イエスの権威に従うのを嫌がり、自分が偉いと認めてもらいたかった。 一部の天使たちはサタンの反乱を支持し、他の天使たちは息子に権限を授けた神様の知恵と名誉を強く支持していた。 それで天使たちはもめていた。 サタンと彼の影響を受けた天使たちは神様の統治を変えようと躍起になっていた。 彼らは、神様がイエスを高め、無限の権力を与えたその目標と、そこにある計り知れない知恵を知りたがっていた。 神様の息子の権力に対して反抗したとして、天使たちは皆神様の前に呼び出され、裁きを受けることになった。 それでサタンと彼の反乱に参加していた天使を皆に、天国から追い出される判決が下った。 そして天国に戦争が起こった。 天使たちが戦った。 サタンは神様の息子とその息子の意志に従順だった者たちを征服しようとした。 しかし、善良な天使たちが勝って、サタンと彼を支持した天使たちは天国から追放された。 GCJ 8.2

サタンと一緒に堕落した天使たちは天国から締め出されてから、永遠に天国の潔白さや栄光を失った事に気付いた。 そこでサタンは悔い改め、天国に復帰させてもらう事を望んでいた。 元の位、いや、どんな位を与えられても喜んで受けようと思っていた。 でもだめだ。 天国を危険にさらしてはいけない。 彼が罪の始まりであり、反乱の種は彼の中にある。 彼を天国に復帰させれば、全天をだめにする可能性がある。 サタンは自分の反乱に同情する者を獲得した。 彼らはサタンと一緒に悔い改め、泣き、神様にもう一度目を掛けてもらえるようにと切に願った。 しかし、彼らの罪、憎しみ、妬みや嫉妬はあまりにもひどく、神様は消す事ができなかった。 それらの罪は最後の罰を受けるために残しておかなければならない。 GCJ 9.1

二度と神様に目を掛けられる事は不可能とやっと分かった時、サタンの敵意と憎しみがあらわになった。 自分の天使たちと協議して、神様の統治に反抗を続ける計画を練った。 アダムとエバが素晴らしい園に置かれた時、サタンは二人を破壊する計画を練っていた。 そこで悪天使たちとの協議会がもたれた。 この幸せなカップルが神様に従えば、その幸福を台無しにできる手だてはない。 サタンがこの二人に対して力を発揮するには、まず二人が神様に従わず、神様の好意を失わせる必要がある。 この二人を神様に対して不従順な行為をさせ、神様の渋い顔を招くに至る方法をどうしても考 え出さなければならない。 そうするとサタンとサタンの天使たちがもっと直接的に二人に影響を与えられるようになる。 そこでサタン自身は違う形を取り、人間のために善意を装う事が決められた。 神様の言う事が真実かどうか、本当に神様の言った通りにそうなるかどうかという疑いを二人に引き起こさせなければならない。 次に好奇心をそそらせ、サタン自身がやったように、神様の計り知れない計画を覗き込ませ、なぜ知識の木に関する制約があるのかを考えさせ、二人を誘惑しなければならない。 GCJ 9.2

イザヤ14:12-20、エゼキエル28:1-19、ヨハネの黙示録12:7-9を参照